2週間ほど前のことなのですが、仕事帰りにパチンコへ行きました。私は年に2回くらいパチンコへ行きます。
そんな頻度では、玉の買い方を忘れたり、システムが変わってわけがわからなくなったりします。いい台の見分け方もわかりません。スロットの目押しもできません。
当然勝てません
アタリマエですが、お金がなくなっていくと悲しい。
どうして真ん中に玉が入らないんだろう、どうしてしょっちゅうドラムが長時間止まるんだろう。才能がない!私にはパチンコの才能がない!隣の人、かかったな…いいなあ…おまけに7だよ7!
見ず知らずの人を羨んだり、悪くするとちょっと呪ってみたり、もうドロドロの自分が見えてきます。
けれど隣の人が台を叩いたりするのを見ると、イヤだわ…私はたとえ5万円負けたってあんなことはしない!とかイイコぶってみたりもする…そんな自分にまたへこみ…
じゃあナゼ行くのか?
あの騒音の中にいると、ある一定金額負けた辺りから
無の境地に達するのです(笑)
仕事でどんなにイヤなことがあっても、どんなに自信喪失していても、真っ白になるんです。
そうすると小さく当たったりするんですね。決して負けを取り返せない程度の当たり。そしたらなんだかとっても幸せな気分になってくる。
別にそれで完全に浮上できるわけではなく、帰り道では『ああ、無駄遣い…』とまた自己嫌悪に陥るんですけど、一瞬でも頭の中から悩みを追い出してくれるんですね。『パチンコごときで忘れる悩みなんだな』と気づかせてくれるんです。
というわけで、どうしてもへこんだ時はパチンコへ行きます。
今回はへこんでいたわけではなかったのですが、ヒマな日中、同僚とパチンコの話をしていてふと行きたくなったんですね。『真っ白になりたいなあ』くらいの思いはあって。
いつもの負けパターンにはまり、いい具合に白くなってきたな〜と思いながら『必殺仕事人』を打っていたら、友人からお出かけのお誘い電話が来ました。切り上げて帰宅しようと最後の500円分の玉を使い切ろうとしたところ…
もんのすごいアツイ予告が!
主水の刀は燦然と光輝くし、ドラマの場面がバックに映ってるし!
リーチが外れるたびにパチンコ台を叩きながら私にこぼしていた隣のおばちゃんが「くるよ」と言わんばかりに指さします。
きた〜っ!
でも私は待ち合わせなどに遅れるのが大嫌い。1箱出してから帰る余裕もなさそうでした。
隣のおばちゃんに「どうしても帰らんといかんから打ってください」と耳打ちし、驚愕しながらも恐るべきスピードで台を移ったおばちゃんにお礼を言われながら店を出ました。
きっとおばちゃんは
天使に会ったと思ったに違いありません。