天使と悪魔 (上)
ダン・ブラウン, 越前 敏弥
(ネタバレ注意です)
あのダ・ヴィンチ・コードの作家さんの作品で、主人公は同じ、ダ・ヴィンチ・コードよりも前のお話です。ビンタン島へ向かう飛行機の中で読み始め、ビンタン島で読み終えました。
ラングドン教授が、バチカンに対してテロを企む古くからの秘密組織と知恵比べをしながら、ダイハードも真っ青な戦いを繰り広げる宗教物ミステリー。
もちろん美女つき
本当にダイハードなんです。飛んでるヘリコプターからパラシュートなしで飛び降りても生きてるんです。すぐさま美女を助けに向かうのです。
そんなとてもわかりやすいお話です。
ダ・ヴィンチ・コードよりも簡単でおもしろかったです。
以前にも書きましたけど、無宗教で、聖書をただの物語としてしか読んだことのない私には、「キリストは神の子なんだけど、人間の体に宿ってるんだから、おなかもすくだろうし…(以後ちょっと不敬罪になりそうなので控えます)」としか思えないんですね
。
だから別に聖杯がマグダラのマリアだろうと、キリストの血脈が延々と続いていようともそれはそれでアリでしょう、とか思ってしまうのです。
『キリストはいかなる時点でも神』と頑張って思いこんでみると、やっぱり熱心なキリスト教信者の間では物議を醸しただろうし、話題になって映画化もされたのだろうと思います。
そんなダ・ヴィンチ・コードと違って、明らかにフィクションですよ〜というのがラストでわかります。だからとてもスッキリする。
とってもわかりやすいミステリー物でした♪本当に続きが気になってあっという間に読んでしまいましたもん。
普段こういうのを読まなさそうな妹が、ビンタン島でのあまりのヒマさ加減に読み始め、はまってしまっていました。
そして、荷物になるのでホテルに置いてきてしまいました。バンヤンツリービンタンのライブラリーに置かれていたら、宿泊客のいい暇つぶしになると思うんですけど〜。
そういえば最近、映画のダ・ヴィンチ・コードを観てきました
。
よくもまああれだけの話を2時間にまとめあげたものだと感心いたしました。そのぶんやっぱり原作と違うところは目につきましたけれど。原作も読んでるし、帰国後間もなくて、ほんの少し英語耳になっているので、字幕とセリフの内容が、違ってはいないけど端折ってるなあと思いました。謎解きのスピードがあまりに早くて、原作を思い浮かべながら観ていると混乱しちゃったんですよね。
連れは原作を読んでいなくて、「おもしろかった」と言っていたので、問題はないようですが、よくあのスピードであの字幕で話が進んで、内容がわかったなあと、密かに感嘆してしまいました
。