荒川静香さん、金メダル!!!
朝っぱらから涙が出ました
以前書いたように私はけっこう年季の入った女子フィギュアスケート好きです
。そして浅田真央ちゃんラブラブ
なんですけど、今回のオリンピック出場選手の中では、荒川静香さんが一番好きだし、期待もしていました。
あの凛とした佇まい、ヘンな文節で切れることなく、文章の途中で疑問形になることなく、語尾の伸びない綺麗なしゃべり方、思わずこちらも居住まいを正してしまいます
。『キル・ビル』で気合の入った日本女性を演じたルーシー・リューを彷彿とさせます。
2004年の世界選手権で優勝し、その後不調に悩んで、そんな中で迎えた今年度のグランプリシリーズ。初戦の中国大会で、真央ちゃんが鮮烈なシニアデビューを飾り、スルツカヤの圧倒的な強さを目の当たりにし、その時のものだったと思うんですけど、彼女が
「ここ(この大会)レベル高いんですね〜」とコメントしたんです。諦観でも卑屈でもなく、『いや〜参った参った。もっと頑張らねば
』という前向きな印象を受けるコメントで、その時初めて「荒川静香って良いな
」と思いました。
トリノ五輪前女子フィギュアスケート特番みたいなテレビ番組で、不調からの脱却のためコーチを変えたりフリーの曲を変えたりして、五里霧中といった感じの荒川静香さんが、今年からやたらと厳しくなった採点方法についてコメントするシーンがありました。ウロ覚えなんですけど、要は、
点数も欲しいけど自分が美しいと思うものを皆さんに見てもらいたい、というような内容だったんです。「そうよね、フィギュアってそれでいいもののはずなんだわ」と目から鱗が落ち、再び「荒川静香って良いな
」と思いました。
本当に美しかったです。
グランプリシリーズや全日本選手権の時とは別人のような完成度で、スパイラルシークエンスもスピンも軸がぶれないし、キープの時間もしっかりキメているみたい。ジャンプも安心して見れました。たった2ヶ月でこんなに完成度を増すって、いったいどれだけ練習したのでしょう。『プログラムを滑り込む』ってこういうことなんだと驚嘆しました
。
そしてイナ・バウアー。官能的でさえあります。別に上体をそらすのがイナ・バウアーというわけではないらしいですけど、もうそういうワザなのだとしか思えないですよね。しかしあまり点数につながらないようなことを聞いた覚えがあります。なので、これが彼女が見せたい
『点数にはならない美しいもの』の象徴のように思えるのです。
そういうことを考えながら見ていると、涙腺の弱い私は化粧ができないほど感動してしまったのです
。
元気をもらいました。
私も頑張らねば!