朝目が覚めた瞬間から物悲しい
もっともっとここにいたい。帰りたくない。仕事したくない。くすん…でも悲しい時間も楽しい時間も同じように過ぎ去るものだものね。
支度をして最後の朝食に出かける。バギーを呼ぶのにも慣れ、「サワディーカー
」と挨拶するのが気恥ずかしくなくなったのに、今日でお別れ。なんだかひとつひとつがせつない。空も雨模様
今日が一番お天気が悪い。そうは言っても小雨程度だけど。雨季なのに大丈夫なんだろうか。
最後だと思って2日間食べて美味しかったものだけをたくさん取ってくる。オムレツを焼いてくれるおばさんは毎日同じ人で、休みはあるのだろうかと心配になって、妹が聞いてみたところ、月曜日だけ休みでその日はオムレツは食べられないらしい。よかった私たちの滞在中はずっといてくれて。ゆっくり食べジャスミンティーをいただき、ヴィラへ戻る。
お迎えのバギーは8時。それまでもう一度ヴィラの写真を取ってまわった。こんなゴージャスなところにまた泊まれることがあるのだろうか。母が「新婚旅行で来れば」と五月蝿い。そんな予定があればそもそも母と妹となんか来るわけないでしょ
さようなら、私の(?)プール。泳ぐのが大好きだってこと思い出させてくれてありがとう。
さようなら、私の(?)ヴィラ。次は絶対オトコとスパプールヴィラに泊まってみせる!
素敵な時間を本当にありがとう。
バギーがやって来て、重たいスーツケースを載せて、メインロビーへ向かう。私がチェックアウトをする間、妹と母は辺りの写真撮影に出かけた。チェックアウトは、またしてもよく冷えたお茶をいただきながらゆったりとした気分で行う。他にチェックアウトしている人はいない。ミニバーから妹が食べたホワイトチョコレートの種類がわからず、妹が現れるまでちょっとごたついたけど、とってもジェントルなおじさんと、名残惜しいよ…
と話しながら、その他の確認をしていく。
リムジンが到着し、乗り込む。ああ、いやだ。本当に帰りたくない。でも帰らなきゃ。仕事しているからこそ、こうやってここにも来れるんだもの。仕方ないわよね。日本人スタッフにも見送られながら出発。結局日本人スタッフには2回しか会えなかったな。
ラグーナプーケットの敷地を出、空港までの道のり。風景を目にやきつけるように窓外を眺める。みんな無言。雨は上がって、雲間から光が射していた。
空港で、一大事件!
プリッツとヌードルの詰まった手提げ袋は預けられないと言うのだ。どうなってもかまわないから何とかなりませんか?と必死でお願いしていると、4,5人のスタッフが集まってきた。1人、めちゃくちゃ怒ってるお姉さんが、絶対ダメダメと言っていたけど、優しいおばさんが、箱に入れればいいんだけど…と言って段ボール箱を探してきてくれた。それに詰め替える。後ろで欧米人の老夫婦が笑っている。そうだよな〜全部お菓子なんだもん。しかも大量。どうしても入りきらなかった分を手荷物の中に入れ、なんとかチェックイン終了。妹が、恥ずかしいと怒っていた。
ジムトンプソンでシルクのマフラーを買い、出国審査へ。そして午前10時15分ついに離陸!
さようなら、プーケット!絶対また来るからね〜空から見下ろす海は本当に本当に本当に綺麗だった。
シンガポール空港に着いたのは現地時間午後1時。日本への便は夜中の午前1時発。プーケットからの乗り継ぎが不便なわけではなく、ラッフルズに行ってみたいという母の観光欲を満たすためにそうなったのである。プーケットから午後10時くらいにシンガポールに着く便もあるから、私たち姉妹はそれで良かったんだけどね…
タクシーでラッフルズを目指す。運転手のおじさんの英語はとてもわかりやすくて、道々いろいろと説明してくれた。シンガポールはなんとも美しい近代的な都市で、あちこちに花が咲き乱れていた。いかにも人工的に…だけど。南国の大都市。
日本人はみんなラッフルズへ行くよ、とおじさんが言うとおり、ラッフルズアーケードへ行くと、日本人だらけだった。なんかすごく違和感。ジムトンプソンがあったので入ってみると、タイの2倍以上のお値段で、一気にお買い物欲が盛り下がってしまった。母と妹はヴィトンでバッグと財布を購入。私はお土産用に紅茶を買った。あ、あとタイのスパの本があったので買った。
午後3時半にTiffin roomでのハイティーを予約していたので、もう一度入り口に戻る。インド人っぽいドアマンと一緒に写真を撮らせてもらった。
人、人、人。3時半の開店を控え、メインロビーにはたくさんの人がいた。
しかも圧倒的に日本人が多い。あちこちから日本語が聞こえる。なんだかな〜である。しかも宿泊客のみ入っていける区域にバックパッカーの格好をした東洋人が入っていく。ラッフルズの格式って…こんなんでいいんだろうか。開店し予約の名前を告げ、中に案内される。席はあらかじめ決まっているようだが、何を基準に決めているのかは謎。奥のビュッフェに近い辺りで、たぶんいい方なんだろうけど、窓際ではなかった。そして一斉にビュッフェに並ぶ。お菓子や餃子やシュウマイ、豚まんなどが並んでいる。はっきり言って、おいしくない。しかも人が多すぎて…シンガポールスリングも一応頼んだけど、別に美味しくはない。バーで頼むとまた違うんだろうか。パンプディングだけはちょっと美味しかったけど、特別どうというわけではなかった。非常に失望。もう一度列に並ぶことなく、たぶん一番最初にチェック。何度も並んでいる人もいたから私たちがワガママ過ぎるのかもしれないけど…
茶器を見たくてチャイナタウンへ行くが、お祭りのような人出と喧騒に圧倒されすごすごと退散。いちおうマーライオンくらいは見ておこうと、とりあえず写真を撮りに行って。DFSでまたしても増えていく荷物を入れるために、LESPORTSACのバッグを購入。誕生日プレゼントとして、妹にディオールのバッグをプレゼント。もう疲れきってしまったので、まだ午後7時くらいだけど、空港へ向かうことにする。
タクシー乗り場を探すのがタイヘン!道端ではお客を拾ってはいけないことになっているのか止まってくれないし、タクシー乗り場がどこにあるのかわからないし、見つかっても長蛇の列だし。タクシーの中から日の暮れたシンガポールの街並みを見る。住むのには便利そうだけど、何がどうというわけではなかったな〜と思いつつ。きっと何日もいれば良さがわかると思うんだけど…ごめんね、シンガポール。
空港で、誕生日プレゼントとして妹にグッチのバッグを買ってもらった。ブラブラしたり、疲れ果てて椅子に腰掛けて休んだりして時間をつぶす。これにて本日終了!