幼い頃から占いが大好きです。月刊雑誌に載っているものから、複雑な計算を要するもの、あげくのはてには寿司ネタ占い等…冗談のようなものまで…
。
だから、台湾ひとり旅の目的のひとつは占いでした
。
子供の命名から人生の大選択まで、台湾の人々は非常に占いを重要視するそうなんですね。そして私と同様占いが大好きな日本人女性向けに、日本語OKの占い師さんが本やネットで紹介されているのです。気になる方は
旅々台北様の特集をご参照ください。
商売繁昌にご利益のあると言われる
行天宮というお寺の前の大きな交差点に地下道があります。この地下道に2畳くらいの広さの占い屋さんがが所狭しと並んでいるのです。全部で20軒くらいでしょうか。通路には顔のうぶ毛を糸ではじいて剃ることを生業としているおばちゃん達もいます
。
一番人気はとある女性占い師で、日本の芸能人と映っている写真やテレビ番組の写真がたくさん貼られています。日本人が7-8組並んでいました。ウェブサイトも持ってらっしゃるので見てみたんですけど、「○○(実際には名前を伏せていません。同じ地下道で占いをされている人のこと)は私の師匠だと言っているらしいけどそれはウソです!」みたいなことがえんえんと書かれていて、あまりいい印象を持たなかったのでスルーしました。
当然その○○さんもスルー。
日本語が達者だというだけの理由でとある男性占い師さんのブースに入りました。
四柱推命と手相占いをしてくれました。3,500円くらいです。
結果から言いますと…
直後は
『あ〜おもしろかった』、数時間後冷静になってみると
『また占ってもらうことはないな』
「生命線が短いけど、今は寿命が延びているから大丈夫」とかわけわかんないし、占い師さんの手相の話を聞いても仕方ないし。1/3くらいのところでいったん切れているのを聞いたら「ああそれは子供のころか20代の時に命に関わるような大病をしたね」…していません。頭脳線が長いことは知ってるけど特別長いわけじゃないことも知ってます。結婚線がいちおうあることも知ってます。
最初に「親孝行ですね」から始まったけど、ちっともそんなことない。うちの親が聞いたら吹き出します
。ただそう言われてイヤな気がする人はいませんよね。職業を聞いて、それから占うのもなんかずるい。
「あなたは『木』は多いけど『水』の要素がひとつもないから『水』を含んだ名前をつけるといいね」と言われても、命名を目的に来たわけじゃないんですから…。改名するほどひどい人生でもありません。
「あなたは人を助けることが好き。お金には一生困らない」私の職業を聞いたら素人だってそう勘違いするに違いありません。
思い出せるような素晴らしいアドバイスなんてひとつもありませんでした。
四柱推命の計算は誰でもできるし、職業を聞いて、当たり障りのない、けれど人の気持ちをよくするようなことを言いながら、少しずつ相手の欲しい答えを探っていく。私でもできそうな気がしてしまいました。
ただこの出来事がなかったらそこまで冷静な思考状態にならなかったと思うんですよね。私の占いをしている最中に、ブースの入り口でどうしようかなと逡巡している日本人カップルがいたんですね。そしたら彼らに向かって「いいから(待っている人用の椅子に)座りなさい。
すぐ終わるから」
さすがにそれはどうよ〜と思うのです。