ビンタン島
そこはインドネシア。イスラムの国。
シンガポールからフェリーで約1時間

。雨季にはかなりひどく揺れることもあるらしいフェリーも、波はかなり高いものの乾季だからか(?)ほとんど揺れず、現地時間午後5時過ぎ、私たち嫁かず後家(本当は「いかず後家」です。なんとなく当て字)シスターズはビンタン島に到着しました♪
まず驚いたのは韓国の方が多いことです。そして我先にとイミグレーションへ押し寄せる。船が着岸する前のフェリーの中からすでに通路に並んでいる!そのパワーに圧倒され、『ま〜い〜や、逃げるもんでもなし』としばらく待ってから下船しましたが、後から下りた韓国の方に追い越されたりもしてほぼ最後尾。何があなた達をそうまで急かしているの…???
しばらくボーっと並んでいると、私の名前を書いたプラカードを持った青年が前方に見えました。
バンヤンツリーは宿泊客の入国審査をスタッフが代行してくれるのです。そういえば予約確認のe-mailにそんなことが書いてあったような気も…忘れてました

。というか、
『VIP待遇で通過できます』と書いてあっただけなので、そんな体験をしたことがない私にはその詳細がわからなかったのです

。ちょっと気分が良くなりながら長蛇の列を尻目にイミグレーションを素通りして、ターンテーブルでスーツケースを受け取りました。スタッフにインドネシアのビザ代(ここだけUS$)と出入国カードと
パスポート
を渡し、迎えの車に乗り(もちろん相乗りなどではございません)、一路ホテルへ!
「パスポートは後でホテルへ持って行きます」と言われたものの、なんだか不安

。パスポートって肌身離さず持っていないといけないものではなかったのか!貧乏人の性でございます。
バンヤンツリー ビンタンは熱帯雨林の森の中を縫うように建っています。お隣の提携プラント、
アンサナリゾート&スパ ビンタンが森を切り開くように建っているのとは対照的です。建物自体もインドネシア伝統の様式(…なのだろう、たぶん)、アンサナはかなりコロニアルです。
こんな椅子に腰掛け、フロントで甘いアイスジンジャーティーを頂きながらチェックイン。画像の向こう側はライブラリーです。チェックアウトはこちらで行います。
またしても尋ねてしまいます。「パスポートはいつ返ってくるんですか

?」その後小1時間ほどでヴィラに持ってきてくれました。きちんと封筒に入れて封をして。なかなか味のある体験でした。
今回私たちが滞在したのは
シーフロントジャグジーヴィラ。2倍以上の金額をかけてプールヴィラにするか否か迷ったのですが、嫁かず後家シスターズ旅行にそこまで張り込むといった阿呆にはなれず、そこそこのところで手を打ちました。結果的にはたぶん正解♪(ナゼかは第三部をお待ちください)
門を開けると小さな中庭があって、ヴィラの扉があります。
中に入ると右手に3畳ほどの素敵ドレッシングルーム、左手に素敵バス(初日、水の抜き方がわからなかった)&トイレ(めちゃくちゃ水流が弱い)。
そしてお部屋は…。
お姫サマの天蓋ベッド〜
素敵音楽

も流れています。
あまりの素敵空間に妹も「ある意味去年のプールヴィラより良いかも〜

」と感激。感極まった私は妹に「あんまり素敵だから今年も1/3で良いよ〜♪」と宣言。その言葉に感謝の意を表してのことなのか、妹は「今日はベッドを譲る」と言って、十分な長さと柔らかいクッションが敷いてある長椅子で寝ることになりました。
私は一緒に寝るつもりだったのですが、そんなにお姉ちゃんと寝たくないのかしら。くすん

。しかしある事件がきっかけで翌日からはふたり仲良くベッドで休みました

(ナゼかは第三部をお待ちください)
テラスには長いソファとテーブルセット、そして一段上がったところにジャグジー。
転げ落ちそうなほど低い柵の向こうには海!ちなみに30メートルほど切り立った崖に建っているので、直下は熱帯雨林の森。
落ちたらできればあっさり死にたい。苦手な生き物がウヨウヨいそう…

。
総じてスタッフは丁寧で親切で優しい

。微笑みの国タイはプーケットのバンヤンツリーの方が異常なまでにこぼれんばかりの愛嬌を放っていたけれど、これくらいの方が気が楽かもしれません。
ちなみにビンタン島は生活圏とリゾートが完全に分断されていて、ホテルの中での食事はメインになります。去年のバンヤンツリー プーケットでは正直言ってちょっと期待外れだったので、それなりに覚悟はしていたのですが…。
あ〜美味しかった
去年ちょっとへこんだメインレストランへは行かなかったのですが、その他二軒のレストランが、と〜っても美味しかった。春巻き美味しかったなあ。ナシゴレンも美味しかった。チャーハンがまた美味しくって、2回も食べてしまいました。カクテル

もとてもしっかり作ってあって美味。
朝のコーヒーも美味しい。デニッシュだ〜い好き♪惜しむらくは卵料理がマズイ

。あんなにお世話になったスタッフの方々、ごめんなさい。これはもうそうとしか表現できないのです。妹は最終日に至り「ただのゆで卵をくれ」と言って美味しそうに食べていました。目玉焼きも撃沈

したので…。近くに座っていた欧米人のオジさんもただのゆで卵を食べていたので、誰もが『ちょっとこれはど〜よ

』と思っているのではないだろうか…)
でもフレッシュジュースとスムージーのと〜んでもない美味しさでお釣りがきます

。
食事やスパで気付いたのですが、バンヤンツリー ビンタンには圧倒的に日本人が多い。カップルもいるし、女同士も少なくない。女友達とでも敷居の低い南の島高級リゾートホテルです。ただ日本人が多いところはイヤという人は絶対に避けるべきです

。
人は何を求めてビンタン島にやって来るのでしょう。海ならもっとキレイなところがあるし…

。
だって、やることないんですってば!マングローブツアーもエレファントパークも頭から無視している我らには、行くとこないんですってば!DVD3本と、文庫本3冊読んでしまいましたよ。
やっぱりこのお手ごろ価格と高級リゾートの非日常感なんだろうなと思うのです。
というわけで、人はひたすらのんびりしにビンタン島へやって来るのだなという結論に達しました。