パート1、
パート2、
パート3の続編です。
長編を読んでいただくのも恐縮なので、これまでのあらすじをご説明いたします。
とある気持ちの悪い中年男性からことあるごとに大金と商品券と手紙を手渡されてしまう恐怖のシリーズです。こう書くとすごくラッキーな出来事にも思えますが、実際には膝から力が抜けそうな恐ろしさがあるんですよ…。『あしながおじさん』は名作なのに…。
前回の5月からこっち、なるべく奴(口が悪くてすみません。でももう『彼』とも『ヤツ』とも書きたくないのです)を避け続け、ニコリともしなかったのですが、最近奴のとある施術中にちょっとトラブルがあって、私が直接処理をしないといけない状況になったのでした。それで久しぶりに私と接触することになった奴は、その数日後、「どうもお世話になりました。お礼の商品券です」と言って包みを手渡したのです。いつもの押問答が始まります。微妙に人目につく場所なので私もトーンダウンせざるを得ませんでした。「商品券だけですね???」それもどうかとは思うのですが、そう確認して受け取りました。
商品券…確かにありました。デパート商品券3万円。
でもっでもっでもっ
なんかまだ別の包みが入ってる〜。
今回はななななんとっ!!!
80万円!!!!!
数える手が震えました。そしてヘナヘナと座り込んでしまいました。座り込んでもう一度数えました。更にもう一回確認しました。銀行員でも会計係でもないので、数えるのも一苦労です。
いちま〜い…にま〜い…さんま〜い…何度数えても80ま〜い…
もちろん手紙入り。『転勤になる時はついて行きます。宝くじに当たったとでも思って使ってください』(本当はも〜っと長文。他人はそれを読んで大爆笑)
すぐにでも突き返したい恐ろしさです。でも彼と次に会うのは4日後、このままひとりで爆弾を抱えてはいられません。まず前営業所で一緒に働いていたスタッフに相談、やっぱり経営者に話を通しておくことにしました。
そして翌朝、私が会社の駐車場で車を降りたとたん、「おはようございます」と奴が近づいてくるではありませんか。どうでもいい、しかし職業上私が無視できない話をネタに、朝から駐車場で張っていたのです。他のスタッフは受付さえ彼と接触していません。「アレは4日後お返しします。受け取らないなら経営者に言います」と言うと「そんな…」と死ぬほど悲しそうな顔を見せました。吐き気をもよおすほどに気持ち悪い。
しかしもう経営者には言っちゃいました。気持ち悪くて仕方ないんですもん。いつ行動的なストーカーにならないとも限らないわけですから、できるだけ多くの人に訴えておきたかったんですもん。
経営者は奴のことを『聞き分けも愛想もいい人』と思っていたらしく、「気持ち悪いですねえ」とびっくりしていました。「私から返しましょう」と言われましたが、経営者に相談したことで逆上されても怖いので、まずは4日後、もう一回踏ん張って彼と接触し、自分で返すことにしました。それでどうしても受け取ってもらえなかったら、経営者に一任することにします。
残業して会社を出る時、車に乗っている時、辺りに人影はないか、後ろからついてくる車がいないか、すごく気になります。あれだけ自由にできるお金があるんだったら探偵に私の周辺を調べてもらうこともすぐにできるに違いないとか思ってしまいます。
なんだかすごく疲れます。被害をこうむっています。
でもストーカー規制にはひっかからないですよね?金品を渡そうとするだけですもん。
それにしても『転勤先についていきます』ってマジ…?
デスノート様、今すぐ私の目の前に落ちてきてください。