2日目の朝、朝食を摂り、迎えに来たガイドさんと共にオークラへ向かいました。そこで大きなバスに乗り換え、他のお客さんと合流します
。
まずは租界時代に建てられたおフランス風な建物が建ち並ぶ、外灘(バンド)へ。東洋のパリとか、
魔都上海と呼ばれた街だということを思い出させます(『魔都上海』というとなぜかモックンを思い出してしまう。なんで?そんな雰囲気の映画があったような気が…)。
駐車場がないらしく、ほんの10分足らずで、とりあえず写真だけ撮ればよかろうってな感じで慌しくバスに乗り込みました。ホントにツアーって…
だいたいこれだけの観光地になぜ駐車場を作らん?!
ここから私たちは泊まっているホテルがある対岸の浦東地区を眺めると、黄砂のためものすご〜くかすんでいました。こちらは打って変わって近代的…というより未来的。ドラえもんに描かれていた未来っぽくて、変な感想ですが、なんだか微笑ましい
それから豫園(古い庭園とお屋敷?)とその近くの古い上海の街並みが残るエリアへ移動。これまた駐車場はない模様
「中国っぽ〜い」としか喜びようがない…。そんな庭園を人ごみをかき分けながらガイドさんと共に進みます。個人で来てたら、チャキチャキと歩き回ってさて終わり、なのにな〜とか母娘でつぶやいてみる。ツアーって、絶対に向き不向きがあります!
もう歩きつかれたよ…と思いつつも、次なる中国茶芸体験のお店を目指し、老街というお茶屋さんやお土産屋さんなどが並ぶ通りを歩いて行きます。今回の目的はただひとつ!『茶器を買うこと』だったので、これは楽しみにしていました。
確かに茶は美味しかった…
けれど、
どう考えても高い!前日に乗ったタクシーの料金から考えて、こんなに高いはずがない!茶器も異様に高い!仕方がないことですが、ツアーで連れて行かれるおみやげもの屋さんって、やっぱりこんなものなのでしょうね。
私は「高っ」と言い続け、値切ることに無上の喜びを見出している母は『元よりココには用なし』とばかりにトイレへ行きました。
ほんの30分ほどしかない自由時間に私と母は来た道を戻り、先ほど歩く道すがら目をつけていた茶器を買いに走りました
。金魚ちゃんの絵柄で、おままごとみたいな茶器セット。も〜ヒトメボレだったのです
同行している者が恥ずかしくなるほどに値切る母がその本領を発揮し、時間の許す限り喰らいついて値切りたおします。運良くほぼ完璧に日本語が通じるお店だったので、もうそこは母の独壇場
。私の出る幕などありません。母の勢いに便乗して紫檀だか黒檀だかの茶盤も購入しました。「時間があればもっと値切れたのに…」と悔しがる母に、心の中で『私のいない時にして…
』と呟きました。
その後点心料理屋さんでお昼ご飯をいただきました
。まあ普通の点心。可もなく不可もなく。
そして博物館へ。こないだ台湾で故宮博物院を観てきた私にとってはなんだか感動が薄かったけれど、古代中国が好きな母は「もっとゆっくり観て回りたい」と言っていました。ほんの1時間ほどしか時間をくれないんですよね。足早に観るだけでしたが、紀元前2000年から歴史がある国なんだなあ、日本の文化はここから貰ったんだなあと感慨深くなります。
ツアー最後のスポット、新天地には、おシャレなお店がたくさんあるらしいのですが、私たち母娘旅にはそんなもの不要。離脱してもOKと言われたので、もう一度老街へ戻って、2〜3軒のお茶屋さんで、さんざん茶を飲ませてもらい、ほんのちょこっと茶葉を買い、母までが茶器を一揃い購入しました(もちろんそのすべてに母の値切り交渉が入るためどんどん時間が過ぎ行く…
)。
ホテルに戻るともう午後8時。
疲れ果てていたので、ホテル内で食事
をすることにしましたが、せっかくなので
『福臨門』という高級そうな広東料理屋さんにしました。銀座にも支店があるそうです。
フカヒレをた〜っぷり食べ、不思議な春巻きに舌鼓を打ち、チャーハンをすべて平らげ、練乳のようなミルクがかかったマンゴープリンに身も心もとろけました
。普段中華料理と言うと、エビチリだのチンジャオロースーだのと味の濃いものしか思いつかない非グルメな私にとって、この繊細なお味はカルチャーショックでした。さすがは中国4千年の歴史です〜う